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ウイスキーはこうやって生まれる!製造工程の現場から(第二段は、糖化・発酵編)

こんにちは、小諸蒸留所の広報担当です。
前回のブログでは、製造工程の最初のステップである「粉砕」の様子をご紹介しましたが、今回は次の「糖化」「発酵」の工程をご紹介します。

粉砕(ミリング):大麦麦芽を粉砕し、糖化しやすい状態にします。
糖化(マッシング):粉砕した麦芽に熱湯を加え、糖分を抽出します。
発酵(ファーメンテーション):酵母を加え、糖分をアルコールに変えます。
蒸留:発酵液を蒸留し、アルコール度数を高めます。
熟成:蒸留した液体を樽に移し、熟成させます。

(発酵槽の奥に鎮座するマッシュタン)

(糖化工程をチェックするスタッフ)

糖化工程では、粉砕された大麦麦芽がマッシュタンと呼ばれる大きな釜で、浅間山からの伏流水をお湯にして混ぜ合わせ、煮込まれます。この時、麦芽に含まれる澱粉が糖分に変換され、糖分に富んだ甘い麦汁が出来ます。

麦汁はその後発酵槽に移し、酵母を加え糖分をアルコールに変えます。

小諸蒸留所には、ステンレス製と木製の2種類の発酵槽があります。木製の発酵槽は小諸の環境に根差した微生物の働きを発酵に活かすことが出来るユニークな発酵槽です。現地で実際にご覧いただく際には、大きさや深さにご注目ください。

(ステンレス製の発酵槽)

(木製の発酵槽)

小諸蒸留所では3日間発酵を行っており、発酵時間によって液体に様々な変化が起こります。
お越しの際にはぜひツアーにご参加し、工場内に広がる発酵由来のフルーティな香りをお楽しみください。

(酵母を投入するスタッフとイアン・チャン)

(発酵工程をチェックするスタッフ)

次回は、発酵液を蒸留しアルコール度数を高める「蒸留」の工程をご紹介します。どうぞお楽しみに。

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